
1.まず、受診を急ぐ症状を確認する
動けないほど腰が痛むときは、起き上がり方を試す前に、次の症状がないか確認してください。当てはまる場合は、施術より先に医療機関へ相談します。
- すぐに救急受診が必要な症状:両脚の痛み・しびれ・力の入りにくさ、股の間や肛門のまわりの感覚の鈍さ、尿が出にくい・尿や便が漏れる、胸の痛みを伴う、大きな事故や転落のあとの痛み
- その日のうちに医療機関へ相談する症状:発熱や悪寒がある・全身の具合が悪い、急に始まった非常に強い痛み、急速に悪化している痛み
- 早めに整形外科を受診したい症状:片脚でも痛みやしびれがある・力が入りにくい、じっとしていても楽にならない、がんの治療歴がある・ステロイド薬を使っている・理由の分からない体重減少がある
上の目安は、NHSと日本整形外科学会の案内、腰痛診療ガイドライン2019が挙げる危険信号をもとにしています。項目に当てはまるだけで病気と決まるわけではありませんが、先に医療機関での確認が必要です。[1][5][7]
救急受診が必要で移動が難しい場合は、119番で助けを求めてください。自分で運転するのは避けましょう。受診を急ぐ症状があるときは、施術の予約やLINEの返信を待たないでください。[1]
当院では、画像検査や病気の診断は行えません。上の症状がなくても、痛みでトイレへの移動などができない、どう対処してよいか分からない場合は、医療機関へ相談してください。[1]
2.寝返り・起き上がりがつらいとき
受診を急ぐ症状がなければ、まず楽な姿勢で短く休みます。起きるときは、横向きになり、腕で支えながら上半身を起こす方法を試せます。医師から安静や動作について指示を受けている方は、その指示を優先してください。[2]
休む姿勢は、楽に感じる方を選ぶ
横向きでは膝を軽く曲げ、膝の間に枕を挟む方法があります。仰向けが楽なら、膝の下に枕を置いてみても構いません。一つの姿勢を無理に保たず、痛みが増す姿勢は避けましょう。[3]
ベッドから起きるときの一例
- 無理のない範囲で、ベッドの端に向かって横向きになります。
- 脚をベッドの外へ下ろしながら、手や肘でベッドを押し、上半身を起こします。
- 端に腰かけて足を床につけ、落ち着いてから立ちます。ふらつく場合は、急いで立ち上がらないでください。
これは痛みが強くならず、身体を支えられる場合の方法です。寝返りだけでも強く痛む、脚のしびれが増える場合は、無理に続けないでください。床や布団で起き上がれない場合も、一人で何度も試さず、介助や医療機関への相談を考えましょう。[1][2]

ぎっくり腰は急な強い腰痛の通称で、原因はさまざまです。「起き上がれない」という状態だけでは、どの筋肉や関節が傷んでいるかまでは分かりません。[5]

3.家族に頼めること・介助で気をつけること
家族に頼むときは、「立つのが怖い」だけでなく、「横向きになるところで痛む」「座れたが立てない」のように、どの動作で困っているかを伝えてください。どこまで自分でできるかが分かると、手伝う内容も決めやすくなります。
- 身の回りを整える:電話や飲み物を手の届く場所に置き、ベッドからトイレまでの床にある物を片づけてもらいます。
- つらい家事を代わってもらう:買い物の荷物、洗濯物、子どもの抱き上げなど、痛む動作が必要な用事を頼みます。
- 受診の準備を手伝ってもらう:いつ痛めたか、しびれの有無、服用中の薬などを一緒に確認し、必要に応じて医療機関への連絡を頼みます。
身体を支える介助は、本人にも手伝う人にも負担がかかります。無理に抱き起こしたり、勢いをつけて立たせたりせず、支えがなければ移動できない場合は、医療機関で介助の方法を相談してください。[4]
4.当院で確認することと施術の流れ

受診を急ぐ症状がない場合、静岡市葵区のからだ鍼灸整骨院では、今困っている動作を伺い、筋肉や関節の動きを無理のない範囲で確認します。
お話と動きの確認

いつ・どのような場面で痛めたか、寝返りや立ち上がりのどこがつらいか、これまでの腰痛の経過、お仕事や生活の様子を伺います。腰・股関節・背中の筋肉に触れたときの反応も確かめます。当院の確認は施術の方針を考えるためのもので、病気の診断ではありません。
状態に合わせて施術を選ぶ

鍼(トリガーポイント鍼):押すと痛みを感じやすい筋肉のこわばり(トリガーポイント)を確かめ、その部位に鍼を行います。
- 筋膜リリース:腰・背中・股関節まわりの筋肉や筋膜に対して、手で行う施術です。
- 姿勢・動作の確認:立つ・座る・起き上がるなど、つらい動作の姿勢や動き方を一緒に確認します。
目指すのは、痛みを和らげ、困っている生活動作を行いやすくすることです。変化の出方には個人差があり、痛みがなくなることや、再発しないことをお約束するものではありません。
施術後の過ごし方をお伝えする

ご自宅での起き上がり方や物の持ち方、痛みが落ち着いてからの体操など、続けられる内容を相談します。変化が乏しい場合は方法を見直し、必要に応じて医療機関での確認を勧めます。
5.動けるようになってからの過ごし方・相談

医師から別の指示がなければ、痛みの許す範囲で日常の動きを続けます。楽な姿勢で短く休みながら、室内を少し歩く、同じ姿勢が続いたら変える、といったことから始めましょう。痛みが増える動作は中止してください。[1]
重い物を持つ、深くかがむなど、つらい作業は負担を減らします。落ち着いてきたら、続けやすい運動や休養を生活に戻していきます。こうした工夫で、ぎっくり腰を必ず防げるわけではありません。
温める・冷やすときは、皮膚も確かめる
必ず冷やすという決まりはありません。楽に感じる方を短時間で試し、保冷剤や温熱用品を直接皮膚に当てず、製品の使用方法を守ってください。感覚が鈍い場所、循環が悪い場所、傷のある皮膚には使わず、痛みが増す、皮膚に異常が出る場合は中止します。[1][6]
温冷・コルセット・痛み止めの使い方や、受診の目安については、「ぎっくり腰になったらどうする?動き方・セルフケア・回復と受診の目安」で出典とあわせて解説しています。

第1章の症状がなく、動き方や仕事・家事への戻り方に迷う場合は、当院へご相談ください。「起き上がるときに痛む」など、困っている場面をお知らせいただければ大丈夫です。
→ ぎっくり腰の施術について詳しく見る
→ LINEで相談する
LINEだけで原因の診断や緊急性の判断はできません。第1章の症状がある場合は、返信を待たず医療機関へご相談ください。
6.院長紹介

からだ鍼灸整骨院 代表 長野 圭佑
はじめまして。からだ鍼灸整骨院 院長の長野圭佑です。
ぎっくり腰や、繰り返す腰の痛みでお困りの方のご相談を受けてきました。当院では、痛みが出ている場所だけでなく、筋肉・筋膜、姿勢や動作のクセから背景を整理することを大切にしています。
【保有資格】
- 鍼灸師・柔道整復師(国家資格)
- NESTA PTI(パーソナルトレーナー)
- アクティブリリーステクニック マスタープロバイダー
- 臨床トリガーポイント関連ライセンス
- TPI(タイトリストパフォーマンス研究所)
ぎっくり腰で不安なときの相談先の一つとして、お役に立てれば幸いです。
参考資料
一般的な対処や受診の判断について、以下の資料を確認しました。





