
1.肩こりはなぜ起こる?まず見直したいこと
長く同じ姿勢で作業しているなら、途中で立つ、肩の力を抜く、画面の位置を変えることから始めましょう。肩こりには、首や背中が緊張する姿勢、運動不足、ストレスなどが関係します。原因を一つに決めることはできません。[1]
首や肩の病気などに伴って、こりや痛みを感じる場合もあります。肩をほぐしても繰り返すときは、刺激を強める前に、次の症状がないか確認してください。
2.肩こりとして様子を見ず、受診したいサイン
続く胸の痛みや圧迫感、冷や汗・息苦しさを伴う胸痛、突然の激しい頭痛がある場合は、119番などで救急要請してください。[2][3]
急に片側の腕や足に力が入らない・しびれる、ろれつが回りにくい、支えなしで立てないほどふらつく場合も、頭痛がなくても119番へ連絡してください。[7] 頭痛に高熱または首の強い硬さを伴う場合も、すぐに医療機関での対応が必要です。[3]
上記に当てはまらなくても、次の場合は、揉む・運動する・施術を受ける前に医療機関へ相談してください。[1][4]
- 腕や手のしびれ、力の入りにくさがある
- 急なめまい、発熱、首の強い硬さがある
- 転倒や事故などの後から痛みが続く
- 数週間たっても改善しない、または悪化している
3.デスクワーク中に変えられること
肩が上がったままキーボードを打っていないか、画面を見るために首を突き出していないかを確かめます。画面を正面に置き、上端がおおむね目の高さになるよう調整します。椅子やキーボードの高さも、肩をすくめずに作業できる位置へ合わせてください。[5]
姿勢を整えても、同じ形を何時間も保つ必要はありません。作業の区切りで立つ、少し歩く、画面から離れる仕事を挟むなど、短い休憩をこまめに取ります。[6]
身体を動かすと痛みやしびれが増す場合は、その動きを中止してください。温めて楽になる方は蒸しタオルなどを使う方法もありますが、熱さを我慢せず、皮膚に負担がかからない温度で行いましょう。[1]
4.肩甲骨を支える筋肉との関係

首の後ろから肩、背中に広がる僧帽筋など、肩こりには複数の筋肉が関わります。肩甲骨の周りの筋肉は、腕を動かすときにも働いています。[1]
ただし、背中が丸いことや肩甲骨の位置だけで、痛みの原因は決まりません。肩や首の動き、筋肉の緊張、しびれの有無、日常の作業などを合わせて確認します。「肩甲骨を元の位置へ戻せば治る」と考えて、強く引っ張る必要はありません。
5.痛いところを強くほぐせばよい?

ほぐして一時的に楽になっても、繰り返すたびに刺激を強くするのは避けましょう。どの作業でつらくなるか、休むと変わるか、首や腕を動かすとどう感じるかも、相談時に伝えてください。
当院では、トリガーポイントの考え方に基づき、筋肉の緊張や押したときの反応を確認します。ただし、「いつもの痛みが再現された」という反応だけで、原因が確定するわけではありません。
6.当院での確認と施術の進め方

からだ鍼灸整骨院では、国家資格(鍼灸師・柔道整復師)をもつ施術者が、姿勢・動作や筋肉・筋膜の状態を確認します。状態に合わせて、トリガーポイント鍼や筋膜リリースを行っています。
施術前に、進め方や来院頻度、費用をご説明し、納得いただいたうえで行います。医療機関で病気の確認を受けた後に、筋肉のケアを相談したい場合もお伝えください。
冷房の効いた仕事場で首や肩がつらい方には、風向き・作業姿勢・休憩の見直し方を紹介しています。
参考資料
一般向けの情報です。個別の診断や治療指示に代わるものではありません。資料確認日:2026年10月6日。
- 日本整形外科学会「肩こり」 — 肩こりの背景、僧帽筋、診察で確認すること、同じ姿勢を続けない工夫。
- NHS「Chest pain」 — 続く胸の痛み・圧迫感、冷や汗や息苦しさを伴う胸痛の救急対応。
- NHS「Headaches」 — 突然の激しい頭痛、神経症状や発熱・首の硬さを伴う頭痛の緊急性。
- NHS「Neck pain」 — しびれや長引く痛みの受診、首を同じ姿勢にし続けないこと。
- HSE「Good posture when using display screen equipment」 — 画面・キーボードの位置と肩の力を抜ける作業環境。
- HSE「Work routine and breaks」 — 短い休憩、作業の切り替え、立つ・動く・姿勢を変える工夫。
- 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」 — 頭痛の有無にかかわらない急な片側の脱力・しびれ、話しにくさ、立てないほどのふらつきへの救急要請。





