頭痛には3つの種類がある
日常的に感じる頭痛には、大きく分けて以下の3つの種類があります。
- 緊張型頭痛
- 偏頭痛
- 群発頭痛
この中でも、頭痛の8割が緊張型頭痛と言われています。
(※偏頭痛や群発頭痛を併発されている方もいらっしゃいます。)
緊張型頭痛では、後頭部・頭頂部にジリジリした痛みや、側頭部にズシズシした締め付けた痛みを出します。
背中や、首から肩にかけてコリを感じることで症状が出ることがあり、目の疲れ・不眠・吐き気・めまい・耳鳴りなどの関連症状を引き起こすこともあります。
緊張型頭痛の原因は、首肩の筋肉のコリ
緊張型頭痛の原因の多くは、首肩のトリガーポイントや筋膜の癒着と言われています。
こんな経験はありませんか?
- 首肩のコリがひどくなると頭痛が出る。
- 下を向いていると頭が重たくなる。
- 長時間同じ姿勢をしていると頭痛が出る。
- コリがきつく寝つきが悪い、熟睡できない。
- 振り向くと頭がジリジリする。
- 目が疲れると頭痛がする。 ・・・・など
これらは姿勢不良や長時間の同じ姿勢・繰り返しの動作で筋肉が緊張し続けることにより、筋肉にコリが形成されて痛みを出している状態です。
さらに痛みを感じることで筋肉の緊張が増したり、交感神経が優位になり自律神経が乱れる原因になります。
「症状の再現」をする、トリガーポイント治療
筋肉のコリは様々なところにできます。しかし、痛みを出すコリと痛みを出さないコリがあります。
痛みを出すコリのことを「トリガーポイント」と言います。
このトリガーポイントは、症状の出る動きやタイミング・頭痛がでる場所・首肩の動きなどを診て見極めていかなくてはなりません。
原因のコリ(トリガーポイント)を治療すると、ズーンと頭痛の出る場所に響いたり、いつも感じる頭痛が出たりします。
これはトリガーポイントの症状の再現性によるものです。
再現痛が出るため少し辛い時もありますが、基本的に「痛いけど気持ち良い」感覚です。
トリガーポイントをしっかり治療していくことで頭痛の頻度が少なくなり、症状の軽減に繋がります。
トリガーポイントはどこの筋肉にある?
後頭部の頭痛
後頭部の頭痛は、後頭下筋群と半棘筋にトリガーポイントが出来ると起こりやすくなります。
後頭下筋は目とも関連性があり、刺激すると目の奥にズーンと響くことがあります。
目を動かすとき、頭と首も一緒に動きます。その時に後頭下筋が微調整をすると言われています。
長時間のPCワークや長距離の運転によって、頭の後ろが凝ってきてしまいます。
側頭部の頭痛
側頭部の頭痛は、胸鎖乳突筋や側頭筋にトリガーポイントが出来ると起こりやすくなります。
胸鎖乳突筋や側頭筋は、スマホの操作などによる長時間の下向き姿勢、無意識での噛み締めや歯ぎしりで緊張します。
偏頭痛と併発していることもありますが、偏頭痛だと思い込んでいただけで、この筋肉のコリを治療したら改善することもあります。
頭頂部の頭痛
頭頂部の頭痛は、板状筋にトリガーポイントとが出来ると起こりやすくなります。
首を横に倒しにくい、振り向きにくい時にはこの筋肉が緊張していることが原因として多くあります。
首を傾げて字を書く、横向きで寝る習慣がある方は凝りやすいので要注意です。
頭痛薬を飲み続けるよりも、痛みの根本解決を
多くの患者様は、とりあえず頭痛薬を飲んで我慢していることが多いです。
たしかに薬を飲めばその時は楽になりますが、また痛くなってしまう繰り返し。
頭痛薬は痛みの信号を遮断するだけなので、根本的な解決にはなりにくいのです。
トリガーポイントが形成されて時間が経つと、症状が悪化したり広がったりします。
症状が重症化する前に治療をすることで、治療にかかる時間も少なく改善出来ます。
重症化すると脳が痛みを覚えてしまい、治りにくくなります。
猫背など、姿勢が悪いことでもコリは形成されてしまいます。
「筋肉の痛み専門家」のからだ鍼灸整骨院では、姿勢の改善や悪い生活習慣の指導も行っています。
ひどい頭痛でお悩みの方は、是非一度当院にご相談ください。